高野山の食文化

当研究所では高野山の伝統である精進料理、そして「信仰と食」をテーマに調査・研究を行うとともに、伝統を生かした新しい食文化の提案をしています。また、新鮮な野菜を奥之院御廟の弘法大師にお供えした「御番講(ごばんこう)」、別名「雑事(ぞうじ)登り」という庶民信仰を復活させる活動を支援しています。

精進料理会の開催

高野山麓の新鮮野菜にこだわり、仕入れの農家や加工業者も厳選。一流の料理人が生産者を一軒一軒訪問して食材を仕入れ、誰も食べたことのない精進料理をつくる。清浄心院は長年ミシュランで星を獲得している大阪の名料亭「味吉兆」と連携し、令和4年から高野山の歴史を生かした新しい精進料理の提案を兼ね、精進料理会(Pop Up レストラン)を行っています。

精進料理教室

令和6年より、長年ミシュランで星を獲得している名料亭「味吉兆」の主人・中谷隆亮氏による精進料理教室を開始いたしました。誰でも参加可能な精進料理教室は高野山内でも珍しく、第1回目より大勢の参加者が集まり大好評です。

庶民信仰・雑事登りの復活

奥之院御廟の弘法大師に毎月1回、新鮮な野菜をお供えしたという「御番講(ごばんこう)」、別名「雑事(ぞうじ)登り」。当研究所ではこの庶民信仰を復活させるための研究広報活動をするとともに、清浄心院では精進料理用に新鮮な高野山麓野菜を買い取り、宿泊者の方々に提供する支援活動をしています。